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ランスタッドの仕事に応募したら退会することになった [日記]

短期のデータ入力業務募集のメールが届いた。
時給は1400円~1500円で勤務場所も市街地のド真ん中で交通の便もよく交通費は全額支給だ。
パソコンスキルはいらない、スピードは求めない、電話業務一切ナシである。
勤務時間は休憩1時間の8時間勤務。朝からと昼からの二択。昼からだと時給1500円である。

要するにパソコンをカタカタとゆっくりと打ち込むだけでお金が貰えるという神案件である。
そして週2~5を自分で選べる。不満な点が一切ない。これは行くしかないと直感し即応募した。
とはいえ、所詮派遣会社経由の案件。念のために消極的に週3~4にしておいた。

すると次の日にランスタッドから電話がかかってきて私の経歴などを話していく中で
「リーダーをやりませんか?」と言われる。

なんでもリーダーになると、多少の仕事は増えるものの、やることといったら大したものではなく
要するに派遣先との連絡係みたいなものだということ。
リーダーは他にも数名用意するらしく、なんと時給は150円アップだ。

悪くない話である。
そもそもの業務がクソ楽であることがほぼ確定しているので
多少の業務が増えただけで時給アップなら悪くはないだろう。
勤務場所のアクセスが良いといっても家から30分近くはかかる。
それならば一日あたりの単価が高いほうが効率が良い。

そして、わざわざ実績のない私を誘ってくるということは、おそらくリーダーに就きたい人が少なく困っているのだろう。
それならば一肌脱ぐのも良いだろう、ということで「まぁやります」と回答した。


後日、ランスタッドから
「リーダーの方と派遣先と顔合わせと業務説明をしたい」とのことで
オンライン会議をすることとなった。定番のzoomみたいなやつである。

まぁ、そんなものか、ただのデータ入力にしては随分慎重なのだな?とは感じたが
私的には適当に下に投げていくる仕事よりは、上がしっかりとしている組織の方がありがたい。

白シャツにニットポロシャツという滅多に着ることのないオフィスカジュアルに身を包み、スマホを三脚にセットしデスクへ置き、オシャレなバーチャル背景も設定し万全の体制でオンラインミーティングへと挑んだが、これが終わりの始まりであった。


まず画面上に出てきたのはランスタッドの社員である。
モブ顔ながらコミュニケーション力のありそうな平凡な男で感じも良い。
派遣会社の社員としては上等な部類だろう。

簡単な雑談を済ませて数分後、画面に新たな顔が追加される
他のリーダーだろう。ちなみにリーダーは自分を含めて3人である。
あらゆる派遣で底辺を見てきた私であるので、ある程度の覚悟はしていたが
予想の斜め上を行くほどの推定50代の婦女子2名である。
超簡単に言うといつもの派遣顔である。

この時点で少し嫌な予感がしたが所詮短期バイトをする身である
他のメンバーについてはどうでもいい。だが、お世辞にもリーダーとして抜擢される器には見えなく、本当にやっつけでリーダーを選んだのだな、と私を含めて感じた。

続いて画面に登場するのはギグワークスの社員である。
今回の案件、行政→ギグワークス→ランスタッドの孫請案件であることが判明する。
ギグワークスは多方面の業務をしているようだが、結局の所人材派遣会社であると言っていいだろう。
今回のケースの場合、業務の運営はギグワークス、現場作業員をランスタッドに依頼したという所だ。


画面に登場したのはスキンヘッドで関西弁の男。推定50代前半か。
明らかに自分の人生に関わったことのない人種であるが東証二部の大企業の社員である。
とはいえ、人材派遣会社は大体上場企業であるが…。
人材派遣会社と不動産会社社員の一般人の皮を被った別物感はなんとかして欲しい。

話が逸れたが、この時点で他のリーダーの人選に不安、仕事を投げてきた派遣先にも不安
唯一の良心はランスタッドの社員くらいである。

ここから業務の説明が開始される、、、と思いきや具体的な話はほぼなく
スキンヘッド男も業務についてよく把握していないらしい。

何をしに来たのだ?

30分ほど話し続ける中で聴き逃がせない2点ポイントがあった

1.電話業務は無いと言ったがある
2.勤務地は変更する。まだ決まっていない

これが勤務日1週間前の話である。
あまりに適当である。

その後、スキンヘッドより詳しいと語る社員が2名ほど追加されたのだが
今度は業務ではなく、なぜ今回の仕事が来たのか、どういう仕組で周って来たのかをスマホの小さい画面でパワポを使って延々と説明していく。全く頭に入ってこない。この時点で私は半笑いしていた。

そして極み付けが説明をしていない方の社員なのだが
なぜか帰宅のライブ中継をしている。要するにオンライン会議の隅で自分の顔を写しながら自分の帰宅をライブしているのだ。君はあれか?ツイキャスでもやってるのか?
当然のようにミュートにもせず、15秒に1回ほど豪快に咳き込む。
おっさんの顔を見せられ、説明にかぶせて大音量の咳。不快感半端ないのだ。

結局オンライン説明会は予定より40分も遅れて終了
その事については何ひとつの謝罪もなく、当たり前のように解散。
仕事の説明も結局のところ未確定で「突貫工事でやっている」「始まってみないと分からない事が多い」など、何のための説明会だったのかも分からない。

他のリーダーの一人も、業務内容が不明瞭な事について不満を持っており色々と質問をしていたが
結局、向こう側もよく分かっていないようなので、曖昧な回答しか得られず、しぶしぶ納得していた。

私としては説明会終了時点でやる気がゼロになっており
最後にランスタッドの社員に辞退を申し出た。

理由としては電話業務ゼロといっていたのにそうではないから、電話業務はやりたくない、などと話したが、実際のところは、不信感である。
もっとシンプルに言うなら「一緒に仕事をしたくない」と思ったからだ。
ただのデータ入力メインの現場作業員ではあるので、一緒に仕事をすることは無いのかもしれないが。
それでも関わりたくないというのが正直な本音だ。

そう思った理由は複数の要素があるので箇条書きにしてみると

・担当者が仕事について全く把握していない
・悪びれもなく勤務地の変更を言い放つ。変更先も不明
・現場作業員にマクロな説明を延々と続け結局何をやればいいかハッキリ言わない
・オンライン会議に入って来て説明中に何も話さず自宅帰宅配信を咳き込みながらやる意味不明さとミュートにする事すら出来ない無神経すぎるギグワークス社員
・なぜか他リーダーの質問にタメ口で答えるギグワークス社員
・他リーダーの社会人としての実力の無さの露呈っぷり
・説明会の大幅な延長についてスルー
・これら一連の不安要素について何もフォロー出来ないランスタッド社員

などである。

高時給に釣られて応募してみたものの
良い餌には理由があるということだろう。

ちなみに辞退を申し出たときはその日には決まらず「また連絡します」とのことで終わったが
結局その後一切連絡は来なかった。ただ、私が抜けた穴の募集を次の日にすぐしていた。

結局の所人材派遣会社はバイトはただの駒でありパーツである。
だから今回のギグワークスの社員のように横柄な態度が滲み出るし
ランスタッド社員のように、一見人当たりは良くても、使えない駒だと判断するとアフターフォローもなく、すぐ次の駒を探す。

当然といえば当然だが、人材を扱っているにも関わらず、マネジメントもクソもないこの業界に嫌気が指したという所である。

当ブログは低辺について語ることが多いが、底辺は派遣率が非常に多い。
そして派遣会社への愚痴だったり文句を頻繁にしている。
派遣会社がスタッフを駒使いしているように、底辺もまた派遣会社の社員に対し馬鹿にしていたりする。
双方がディスリスペクトしあっている関係なのだ。不健全であり私にとって心地の良い関係ではない。
その事実をモロに食らった気がして、妙に落ち込んだ。そして私はランスタッド広島を退会した。